●はじめに
とうとう最後の１年が始まった。
息子が２年生の春からお世話になっているから、まるまる４年の歳月。そう考えると早かった･･･。
慎、悠太朗、伊奈、秀人、松っちゃん、将太郎に剛人そして拓。８人で毎日毎日コロコロノック。民が入ってやっと９人になったと無茶苦茶喜んだのが３年の冬。４年生の春に遊ぼう会で入った野口と高さん。弟の徹と一緒に入ってきた岡ピー。サッカー小僧とばかり思っていたサトカ、いつもマイペースのマー君、念願かなった慎ちゃんに大トリで川ケン。気がつけば１６人の大所帯。みんなそれぞれの個性の持ち主。それでいて妙に仲が良い。チームというより、１６人のクラスメートって感じ。感心するのは、練習を休む選手がほとんどいない。１年１００回以上の活動で１番多く休んだ子でも５回程度。残りの選手に至ってはほとんど皆勤賞。野球が好きなのか、グランドに来るのが楽しいのか･･･。コーチ達の口癖は「やめてまえ！」「やる気ないんやったら、帰れ！」他の学年のコーチと比べても、自他ともに認める口の悪いコーチ達なんだけど･･･。普通の小学校生活をしていれば、出会う事のなかった子供と大人の集団。彼等とも、泣いても笑ってもあと１年。どうせやるなら悔いのない１年間にしたい。そして、彼等にデッカイ想い出を持たせたい･･･と言っても戦うのは１６人の選手達。実は、すばらしい
想い出をもらうのは監督やコーチ、そしておかあちゃん達だったりするのだが･･･。

この一年間の彼等の奮闘ぶりをここに記します。時には苦言を、時には称賛を･･･。


チーム名 1 2 3 4 5 6 計 B H
箕面クラブ 0 0 0 0 0 0 0 0 2
藤白台少年野球部 1 1 0 3 0 2 7 5 6

2005年 2月27日（日）　吹田西部新人戦　1回戦　南千里中学校Ｇ
バッテリー：サトカ−悠太朗（サトカ１勝０敗）
　安　打　：サトカ、悠太朗、慎ちゃん２、松っちゃん２
＜初戦＞
新６年生の初戦。なんと相手は５年生の公式戦の初戦と同じ箕面クラブさん。千里ＮＴ大会ならいざ知らず、この大会は６０数チーム参加の大会。何かのご縁でしょうか･･･。ところが、相手は一年前より大きくなっている。特にエースの選手はふたまわりぐらい大きくなっているではないか！？そう言えば、確か結構速い球投げてたような気がする。いきなり難敵･･･。
そうやって考えると、うちの子供達って相手チームから見てどうなんだろう･･･成長してるの？
何はともあれ新６年生としての初戦、今年を占う意味でも内容のある試合をしたい。

一回表、新６年生の開幕投手はやっぱりサトカ。慣れないマウンドでの立ち上がりを心配したが･･･速っ！？危なげなく三者凡退に討ち取る。しかし、３人とも振りはシャープで、長打を打たれてもおかしくない選手ばかりなのに、その選手達を詰まらせている･･･。下半身で投げられるようになって手元で伸びてるんだろうか･･･。もしかして一皮剥けた？
裏の攻撃、慎が出塁。盗塁の後、定石どおりに秀人が送って一死三塁。３番サトカのスクイズで先制。
二回表、５番打者もデカイなぁ･･･。３球目に二遊間の当たりを慎が追いついて流れるように一塁へ。ベンチ後方を歩いていた前の試合で勝ったチームの監督、コーチから「ウマっ！」と感嘆の声。でしょ！彼は藤白の大先輩、ヤクルト宮本慎也と同じ「慎くん」、ポジションもショート、おまけにキャプテン。藤白台の「宮本二世」なんですよ！！続くバッターの二遊間の難しいゴロも無難に捌くと６番打者の詰ったショートハーフライナーも地上すれすれでナイスキャッチ。
この回の打球は全部ショートへ･･･今日の慎くんノリノリです！！！
その裏、走者を三塁において、８番慎ちゃんがツーワンからスリーバントスクイズを見事成功！サインを出した監督も凄いけど、期待に応えた慎ちゃんも立派。
サトカは三回、四回を完璧に抑えここまでノーヒットピッチング。
四回裏、一死から６番岡ピー、メッチのツバに当たるラッキーな死球。いつもの笑顔で出塁（癒されるなぁ〜）。今日打てそうなのはサトカと悠太朗ぐらいかなと思っていたら･･･。岡ピー盗塁の後、悠太朗の鋭い当たりがセンターへ。コーチャーストップ！･･･って、手がポケットに入ったままじゃん！？･･･まぁ仕方ないか、寒かったもんね、高さん（笑）。実はこれが初ヒット。この後、慎ちゃんと松っちゃんの連続スクイズでリードを広げる。
五回表、先頭は４番打者。詰まったファースト後方へのフライ。初ヒットを許す。点差を考えれば、ここは走ってこないだろうと思っていた４球目に来た！悠太朗、捕ってすばやく二塁へ！ドンピシャのストライクでタッチアウト。サトカのクイックも良かったけど、足が痛くなるまで練習した甲斐があったね、悠太朗。
五回裏、六回表は両チーム三者凡退。サトカはここまで無四球。
六回裏、一死から、悠太朗出塁。二盗後、慎ちゃんの時にエンドラン。センター前に落ちて、二・三塁。松っちゃん、きっちり仕事をして６点目。尚も、二・三塁で慎。タイムリーを打ってくれ〜と祈っていると相手投手の三塁牽制が暴投となり７点目が入り六回コールドでゲームセット。
シャープな振りの相手打線を２安打に抑えたサトカの球の切れと無四球に抑えた制球力が際立っていた。更に、松っちゃん、慎ちゃんの下位打線がきっちり自分の役目を果たし、着実に点を重ねる事ができた理想的な試合であった。

バントと守備･･･努力すれば上手くなる事がわかったかい？冬の間の練習の成果が出たんだと思うよ。しかし、課題もいっぱいあるよね。この勝利に一喜一憂することなく、もっともっと努力しよう。
試合に出れなかったメンバーも、寒い中大きな声援すばらしかったよ。君たちは一生懸命アピールしなさい。守備でも、バッティングでも、走塁でもいい。何でもいいから、ライバルに勝てる何かを身につけなさい。監督やコーチ達はそれを待っています。

　　　　　　　　　　　　『千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす』−宮本武蔵